軌跡と覚書

神学と文学を追いかけて

教会と“神の御国”の関係

前回の記事に引き続き、米国The Master's Seminaryの神学教授、Michael J. Vlach博士のブログから、近年流行の神学的議論において有益であると思われる&彼の新著He Will Reign Foreverの紹介にも繋げられるような記事を翻訳してご紹介したいと思います。

元記事はこちら↓

mikevlach.blogspot.jp

Michael J. Vlach, He Will Reign Forever: A Biblical Theology of the Kingdom of God (Silverton, OR: Lampion Press, 2017)の紹介記事についてはこちら↓

balien.hatenablog.com

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2つの解釈学、2つのストーリーライン

前回の記事で、米国Master's Seminaryの神学教授であるMichael J. Vlach博士の新著He Will Reign Forever: A Biblical Theology of the Kingdom of God (Silverton, OR: Lampion Press, 2017)を紹介しました。

balien.hatenablog.com

Vlach博士が本書で主張していることの1つは、神の御国に関する理解は聖書に示されている物語の流れ(ストーリーライン)に直結しているのであり、それ故に御国についてよく学ぶ必要がある、ということです。もっと簡潔に言えば、聖書を理解する上では神のご計画を学ぶことが重要だ、ということです。
神学的立場によって様々な聖書のストーリーラインが提示されていますが、私はVlach博士の千年期前再臨説的なストーリーラインに同意しています。そのようなストーリーラインが要約されて紹介されている、博士自身によるブログ記事がありました。

mikevlach.blogspot.jp

Vlach博士のブログでは他にも様々なテーマについて話題提供がされており、大変参考になります。 また、ご本人からいくつかの記事を翻訳して紹介する許可をいただきました。そこで、これからは度々、近年流行の神学的議論において有益であると思われる&He Will Reign Foreverの紹介にも繋げられるような記事をご紹介していきたいと思います。

トピック

  • ディスペンセーション主義と契約主義神学における最も重要な違いは何か?
    • 解釈学
    • ストーリーライン
    • 結論
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「神の御国」がテーマのMike Vlachの新著"He Will Reign Forever"が出版されました

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実はブログに残しておきたいテーマがいくつかあって、アウトラインとかまでは残しているのですが、中々記事にできていません。
「聖書における『イスラエル』の意味(8)ガラテヤ人への手紙6:16について」もまだですし、他にも細かいネタが色々あるのですが…

さて、ブログの説明文に「キリスト教(神学)に関する……情報などをメインにまとめていきたいと思います」などと書きつつ、中々そんな記事は書けていませんでした。(FruchtenbaumのYeshuaを紹介したくらいでしょうか?)
ここ2年ほど追いかけているアメリカの神学者Michael J. Vlachが新著を出版されまして、せっかくですのでここでご紹介したいと思います。

mikevlach.blogspot.jp

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ヨハネの手紙第一 覚書き(12)2章3–4節

 ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回)

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トピック

  • §2 救いに関する3つの検証(2:3–29)【その1】
    • 1.道徳的検証:従順(2:3–6)【その1】
      • 3節
      • 4節
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ヨハネの手紙第一 覚書き(11)2章1–2節

 ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回)

balien.hatenablog.com

トピック

  • §1 キリストのメッセージの本質(続き)
    • 5.罪に対する正しい認識(2:1–2)
      • 2章1節
      • 2節
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