軌跡と覚書

神学と文学を追いかけて

日本聖書学院特別神学セミナー「教会と神学」に参加して

  • はじめに
  • ブルース・ウェア博士について
  • セミナーのテーマについて
  • 三位一体の神と私たち
  • 新しい契約と私たち
  • 最後に

はじめに

9月23日(日)・24日(月)の連休中、日本聖書学院主催の特別神学セミナー「教会と神学」に参加するため宮城県利府町まで足を運んできた。

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「ユダヤ人伝道は必要ない」?(再考:おわりに)

これまでのまとめ

これまで、4つの記事に分けて「クリスチャンによるユダヤ人伝道は、反ユダヤ主義の一形態なのか?」ということを再考してきました。今回は「おわりに」として、少しばかり感想を書かせていただきました。

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私の読書(10)遠藤周作「札の辻」

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遠藤周作に「札の辻」という短編があります。初出は『新潮』1963年11月号で、1965年の短編集『哀歌』にも収録されています。『哀歌』というと、著者の入院生活の影響を受けた作品やキリシタン物が中心的に収録されており、それぞれが代表作『沈黙』への道備えとなっています。講談社文芸文庫版のあとがき「著者から読者へ」で「『哀歌』を私の『沈黙』の前奏曲、と考えてくださってよい」と言われている通りです。

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「ユダヤ人伝道は必要ない」?(再考:その4)

今回のトピック

  • はじめに
  • 5.メシアニック・ジューという存在について
  • 6.教会の反ユダヤ主義ユダヤ人伝道の関係性

はじめに

あるSNS上での「クリスチャンによるユダヤ人伝道は、反ユダヤ主義の一形態である」という発言を受けて、ユダヤ人伝道の必要性について再考し始めました。その理由は、第一に、私自身がいつか「ユダヤ人に伝道する必要はあるのか?」と問われた時のための準備をしておきたいと思ったからです。もうひとつの理由は、聖書全体の救済論を復習しておく良い機会だなぁと思ったからであります。

前回の記事は、こちらです。

balien.hatenablog.com

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