balienのブログ

キリスト教(神学)に関する雑感・情報などをメインにまとめていきたいと思います。

イスラエルにとって本当に必要なもの

知人のFacebookの投稿で、ユダヤ人伝道団体であるONE FOR ISRAELのブログから、以下の記事がシェアされていました。 www.oneforisrael.org 福音派のクリスチャンの中には、イスラエルへの支援やユダヤ人伝道に関心を寄せている者が少なくありません(そして…

教会と“神の御国”の関係

前回の記事に引き続き、米国The Master’s Seminaryの神学教授、Michael J. Vlach博士のブログから、近年流行の神学的議論において有益であると思われる&彼の新著He Will Reign Foreverの紹介にも繋げられるような記事を翻訳してご紹介したいと思います。 元…

2つの解釈学、2つのストーリーライン

前回の記事で、米国Master’s Seminaryの神学教授であるMichael J. Vlach博士の新著He Will Reign Forever: A Biblical Theology of the Kingdom of God (Silverton, OR: Lampion Press, 2017)を紹介しました。 balien.hatenablog.com Vlach博士が本書で主張…

「神の御国」がテーマのMike Vlachの新著"He Will Reign Forever"が出版されました

実はブログに残しておきたいテーマがいくつかあって、アウトラインとかまでは残しているのですが、中々記事にできていません。 「聖書における『イスラエル』の意味(8)ガラテヤ人への手紙6:16について」もまだですし、他にも細かいネタが色々あるのですが…

ヨハネの手紙第一 覚書き(12)2章3–4節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック §2 救いに関する3つの検証(2:3–29)【その1】 1.道徳的検証:従順(2:3–6)【その1】 3節 4節

ヨハネの手紙第一 覚書き(11)2章1–2節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック §1 キリストのメッセージの本質(続き) 5.罪に対する正しい認識(2:1–2) 2章1節 2節

遠藤周作の『沈黙』について:ある遠藤マニアのクリスチャンからの視点

2017年1月26日追記:「補足:『沈黙』以降の遠藤の思想」について、実際の遠藤の著作をふまえて一部文言を修正しました。それに伴い、参考文献からの引用を含む脚注を追加しました。 カトリック作家である故・遠藤周作氏の代表作『沈黙』を原作にした、マー…

聖書の「無誤性」論争をゆる〜く考える

年明けに「『聖書信仰』を考える(前編)」および「同(後編)」の2つの記事で、「聖書信仰」をめぐる論争について少しだけ考えてみました。その後も何となく考え続けておりまして、ここではその考えたことをゆる〜く書き残しておきたいと思います……が、所…

ヨハネの手紙第一 覚書き(10)1章8–10節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック §1 キリストのメッセージの本質(続き) 3.罪の性質の否認は偽りである(1:8–9) 8節 9節 4.罪を犯したことがないという偽…

「聖書信仰」を考える(後編)

本記事は、以下の「『聖書信仰』を考える(前編)」の続きとなっています。 balien.hatenablog.com 「前編」では最近いのちのことば社から出版された『聖書信仰と諸問題』を取り上げました。この「後編」では、私自身が最近「聖書信仰」について考えた3つの…

「聖書信仰」を考える(前編)

あけましておめでとうございます。10月以来の投稿となってしまいました。ヨハネの手紙第一の釈義は着々と進めてますし、イスラエル論や携挙論なんかも少しずつ勉強を進めているのですが、何かとバタバタしておりまして、投稿できずにおりました。手軽なもの…

ヨハネの手紙第一 覚書き(9)1章5–7節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。前回までは1:1–4を取り上げた後、補足として1:1の「いのちのことば」について詳しく考えてみました。 本論の直前部である1:1–2および3–4については↓ balien.hatenablog.co…

ヨハネの手紙第一 覚書き(8)補足:「いのちのことば」の意味について(その3)

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com 前々回、前回から引き続き、「補足」として1:1の「いのちのことば」という表現の意味について取り上げています。前々回では「いのちのこ…

ヨハネの手紙第一 覚書き(7)補足:「いのちのことば」の意味について(その2)

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com 前回から引き続き、「補足」として1:1の「いのちのことば」という表現の意味について取り上げています。前回は「いのちのことば=イエス…

ヨハネの手紙第一 覚書き(6)補足:「いのちのことば」の意味について(その1)

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com 今回は「補足」として、1章1節の「いのちのことば」という表現の意味について取り上げます。 トピック 補足 1:1「いのちのことば」の意…

ヨハネの手紙第一 覚書き(5)1章3–4節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com 今回は手紙の「序論」の最後、1章3–4節を取り上げています。 トピック 序論(1:1–4)(続き) 1章3節 1章4節

ヨハネの手紙第一 覚書き(4)1章1–2節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com 今回から、ようやっと手紙の本論であります。(なお、本文の引用は新改訳第三版からのものです。) トピック 序論(1:1–4) 1章1節 1章2…

ヨハネの手紙第一 覚書き(3)手紙の主題と構成

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック はじめに(続き) C.手紙の主題 D.手紙の構成 アウトライン

ヨハネの手紙第一 覚書き(2)手紙の背景について

前回少しお話した通り、奉仕の準備としてヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com 今回は、この手紙の背景についてです。本論に入るまでは先が長いですね(笑)。 トピック はじ…

ヨハネの手紙第一 覚書き(1)手紙の著者について

ヨハネの手紙第一の聖書研究の奉仕をさせていただけることになり、ここのところずっとその準備に取り組んでいます。仕事の合間を縫ってちょっとずつ進めているのですが、聖書のひとつの書にこれだけの時間を費やしてじっくり読み、学んでいくのはとても久し…

聖書における「イスラエル」の意味(7)ローマ人への手紙11:26について:その2

前回から、ローマ人への手紙11:26の「全イスラエルが救われる」ということの意味を考えてきています。 balien.hatenablog.com 今回はその続きとなります。トピックは以下の通りです。 3.新約聖書における「イスラエル」の意味(続き) 3–3.ローマ人への…

聖書における「イスラエル」の意味(6)ローマ人への手紙11:26について:その1

前回の記事(↓)に続き、新約聖書における「イスラエル」の意味について議論が分かれている箇所について考察していきます。 balien.hatenablog.com 今回から2、3回連続で、ローマ人への手紙11:26の「全イスラエルが救われる」という句の意味について考えて…

聖書における「イスラエル」の意味(5)ローマ人への手紙9:6について

前回では、新約聖書での「イスラエル」の登場箇所を示し、そのほとんどの箇所において旧約聖書の「イスラエル」の(民族的イスラエルという)基本的意味からは逸脱していない、ということを確認しました。 balien.hatenablog.com ですが、その中には「いくつ…

聖書における「イスラエル」の意味(4)新約聖書での「イスラエル」の登場箇所

前回(2)〜(3)までは、旧約聖書における「イスラエル」の意味を論じてきました。 balien.hatenablog.com そこで分かった旧約での「イスラエル」の用法は、以下の4つにまとめることができます。 ヤコブの別称 ヤコブの子孫である民族 その民族から成る国…

聖書における「イスラエル」の意味(3)

聖書における「イスラエル」の意味を探っていこうとするシリーズの第3回目です。 前回はモーセ五書〜バビロン捕囚以降に至るまでの「イスラエル」の意味を旧約聖書から調べていきました。その結果、この用語は最初使われたときはヤコブの別称でしたが(創32…

聖書における「イスラエル」の意味(2)

前回の記事では、「イスラエル」の意味を確立することの重要性について述べた後、その意味がどのように考えられているのか、幾人かの神学者の考えをピックアップして紹介しました。 balien.hatenablog.com これ以降は数回連続で、旧新約聖書から「イスラエル…

聖書における「イスラエル」の意味(1)

これまで、「旧約聖書の『意味』は新約聖書の啓示によって変更されたのか?」という問題について扱ってきました。この問いが関わってくる最大のテーマは、「イスラエル」という用語の意味です。「イスラエル」についての考え方(イスラエル論)は、前回まで…

旧約聖書の「意味」は新約聖書の啓示によって変更されたのか?(補足その2)

前回、「旧約聖書の『意味』は新約聖書の啓示によって変更されたのか?」の前後編記事の補足として、「新約聖書による旧約聖書の使用法」についての諸見解を概観しました。 balien.hatenablog.com 今回は、各見解の問題点について述べた後、改めて「後編」で…

2016年フルクテンバウム博士セミナーを受講して

ここ数年、ハーベスト・タイム・ミニストリーズ主催のアーノルド・G・フルクテンバウム博士のセミナーに参加し続けてきました。その博士のセミナーも、残念ながら今年が最後とのこと。寂しさを覚えながら、5月3、4日の東京会場でのセミナーに参加してきまし…

旧約聖書の「意味」は新約聖書の啓示によって変更されたのか?(補足その1)

前回の前後編記事の中で、「新約聖書による旧約聖書の使用法(もしくは引用法)」の中でも、「新約聖書の著者たちは当時(第二神殿期)のユダヤ教における解釈法(もしくは引用法)を用いていた」という見解を取り扱いました。 しかし、「新約聖書による旧約…

旧約聖書の「意味」は新約聖書の啓示によって変更されたのか?(後編)

↓前編記事はこちらです。 balien.hatenablog.com 福音主義では、「旧約聖書は新約聖書に基づいて再解釈されるべきである」といった主張や、「新約聖書の啓示は旧約聖書のそれよりも優先されるべきだ」といった主張がなされることがあります。そういった聖書…

旧約聖書の「意味」は新約聖書の啓示によって変更されたのか?(前編)

少々大げさなタイトルですが、これは福音主義神学においてよく議論されているテーマです。本記事では、この種の議論について、ごく一部ではありますが紹介させていただきます。 Arnold G. FruchtenbaumのYeshua: The Life of the Messiah from a Messianic J…

「携挙」を考えるときの方法論

先日注文したArnold G. Fruchtenbaumの"Yeshua"が届きました。 前記事で「今回は参照文献が充実しているようだから買い」なんて言いましたが、ページをパラパラめくってみると、脚注の怒濤の情報量に笑ってしまいましたf^_^; これから読むのが楽しみです。 …

アーノルド・フルクテンバウム博士の「メシアの生涯」解説書が(ようやく)出版されました

米国Ariel Ministriesのアーノルド・G・フルクテンバウム博士が,何年も前から「出すよ出すよ」と告知してた3巻ものの『メシアの生涯』解説書。 その第1巻がやっとの事で出版されたみたいです(早速Ariel MinistriesのHPから注文しました!)。 Ariel Minis…

歴史的文法的解釈法についての覚書(4)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 歴史的文法的解釈法についての覚書(4)|balien|note 「終末論についての覚書」シリーズを一旦お休みし,「歴史的文法的解釈法」についての展望をまとめたノートをご紹介しています。 今回は以下のトピックに示…

歴史的文法的解釈法についての覚書(3)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 歴史的文法的解釈法についての覚書(3)|balien|note 「終末論についての覚書」シリーズを一旦お休みし,「歴史的文法的解釈法」についての展望をまとめたノートをご紹介しています。 今回のトピックは以下の通…

歴史的文法的解釈法についての覚書(2)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 歴史的文法的解釈法についての覚書(2)|balien|note 「終末論についての覚書」シリーズを一旦お休みし,「歴史的文法的解釈法」についての展望をまとめたノートをご紹介しています。 今回のトピックは以下の通…

歴史的文法的解釈法についての覚書(1)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 歴史的文法的解釈法についての覚書(1)|balien|note お久しぶりです。「終末論についての覚書」シリーズが各千年王国論の紹介を終えたところで止まっていますが,ただいま各携挙論の紹介に向けて勉強を重ねてい…

終末論についての覚書(4)千年期に対する諸見解 – 3(無千年期説)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 終末論についての覚書(4) 千年期に対する諸見解 – 3(無千年期説)|balien|note トピック 無千年期説 無千年期説の歴史的展開 無千年期説の聖書的根拠 無千年期説に対する評価 引用・参考文献 無千年期説 無千…

終末論についての覚書(3)千年期に関する諸見解 – 2(千年期後再臨説)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 終末論についての覚書(3) 千年期に関する諸見解 – 2(千年期後再臨説)|balien|note トピック 千年期後再臨説 千年期後再臨説の歴史的展開 千年期後再臨説の聖書的根拠 千年期後再臨説への応答 引用・参考文献…

終末論についての覚書(2)千年期に関する諸見解 – 1(千年期前再臨説)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 終末論についての覚書(2) 千年期に関する諸見解 – 1(千年期前再臨説)|balien|note トピック 千年期に関する諸見解 千年期前再臨説 千年期前再臨説とディスペンセーション主義 千年期前再臨説の聖書的根拠 千…

終末論についての覚書(1)終末論の定義

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 終末論についての覚書(1) 終末論の定義|balien|note はじめに 最初に個人的な話をさせていただきますと,私が「聖書は神のことばである」という福音主義に向かったひとつのきっかけは,イエス・キリストの終末…

ディスペンセーション主義の将来的課題

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 ディスペンセーション主義の将来的課題:Michael J. Vlach『Dispensationalism: Essential Beliefs and Common Myths』レビューと共に|balien|note トピック はじめに ディスペンセーション主義の「Essential Bel…

科学と実在論と神学と

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 科学と実在論と神学と|balien|note トピック 『科学と実在論』 神学と実在論

再来のエリヤとバプテスマのヨハネの関係についての一考察(後編)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 再来のエリヤとバプテスマのヨハネの関係についての一考察(後編)|balien|note トピック 4.バプテスマのヨハネの登場とは別に将来エリヤが再来するという主張 4—1.教会教父たちの主張*1 4—2.John Darby…

再来のエリヤとバプテスマのヨハネの関係についての一考察(前編)

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 再来のエリヤとバプテスマのヨハネの関係についての一考察(前編)|balien|note トピック 1.はじめに 2.再来のエリヤおよびバプテスマのヨハネに関する聖書箇所の観察 2—1.旧約聖書におけるエリヤの再来お…

ディスペンセーション主義とは何か?:おわりに─神の御言葉の探求という営み

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 ディスペンセーション主義とは何か?:おわりに──神の御言葉の探求という営み|balien|note トピック 1.「ディスペンセーション主義とは何か?」を改めて問うてみて 2.聖書解釈という科学に入り込むパラダイム…

ディスペンセーション主義とは何か?(8)ディスペンセーション主義の発展形

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 ディスペンセーション主義とは何か?(8) ディスペンセーション主義の発展形|balien|note 前回ダービーによって体系化されて以降のディスペンセーション主義の発展の歴史を確認し、〈ディスペンセーション主義…

ディスペンセーション主義とは何か?(7)ディスペンセーション主義の体系化、そして発展と確立

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 ディスペンセーション主義とは何か?(7) ディスペンセーション主義の体系化、そして発展と確立|balien|note 「ディスペンセーション主義とは何か?」の後半では〈ディスペンセーション主義の歴史的変遷〉を追…

ディスペンセーション主義とは何か?(6)宗教改革期における〈ディスペンセーション〉概念の発達

※本記事は以下のnote記事からの転載です。 ディスペンセーション主義とは何か?(6) 宗教改革期における〈ディスペンセーション〉概念の発達|balien|note ディスペンセーション主義の定義を確認したことで「ディスペンセーション主義とは何か?」を考え…