軌跡と覚書

キリスト教に関する雑感とか。

2018年に読みたい本リスト

前回、前々回の記事で2017年分は締め括りにしようと思っていたのですが、今夜が思っていた以上に暇で、かつ大掃除をする気力も起こらず(夜中だしね、掃除機とかうるさくて迷惑だから!)。 で、前回の記事で問題にしたことに取り組み始めようかと本棚を物色…

患難期前携挙主義者が取り組む必要のある諸問題

今年考えたことは今年のうちに言葉に残して、来年考えるテーマとしたい。 昨夜アップした記事は文学に焦点を絞ったものでしたが、今回は神学、それも、このブログで幾度も取り上げてきた終末論に関するテーマです。 一昨年投稿した「終末論についての覚書」…

三浦綾子と「あかしの文学」について

2017年もあっという間にクリスマスが過ぎ、気づけば本当に残り僅かとなりました。今年考えたことは今年のうちに言葉にしておいて、来年考えるテーマとしたい。そんなことを考えつつ、思い出すのはやっぱり聖書と文学を学ぶ中で浮かんできた問題。文学につい…

終末論と聖書預言に関する参考文献:目次

クリスマスおめでとうございます! と言いながら、クリスマスと全く関係ない記事であれですけど。 今回は、今のところ千年期前再臨説(premillennialism)と患難期前携挙説(pretribulationism)に立っている筆者から見た、終末論と聖書預言に関するおすすめ…

終末論と聖書預言に関する参考文献(5)終末預言

トピック エゼキエル書38–39章 七十週の預言(ダニエル書9章24–27節) その他終末預言関係

終末論と聖書預言に関する参考文献(4)イスラエル論

Arnold G. Fruchtenbaum. Israelology: The Missing Link in Systematic Theology. Revised edition. Tustin, CA: Ariel Ministries, 1992. Michael Vlach曰く、「イスラエルの過去、現在、将来を扱った出版物の中では最高の本」。 John H. Sailhamer. The P…

終末論と聖書預言に関する参考文献(3)携挙論

Gleason L. Archer, Jr., ed. Three Views on the Rapture: Pre-, Mid-, or Post-Tribulation. Grand Rapids, MI: Zondervan, 1996[1984]. 安心と信頼の実績、ZondervanのCounterpointsシリーズ! Alan Hultberg, ed. Three Views on the Rapture: Pretribul…

終末論と聖書預言に関する参考文献(2)千年王国論

John MacArthur and Richard Mayhue, eds. Christ’s Prophetic Plans: A Futuristic Premillennial Primer. Chicago: Moody Publishers, 2012. 千年期前再臨説といっても、この立場の間では歴史的千年期前再臨説(Historic Pre-millennialism)とディスペン…

終末論と聖書預言に関する参考文献(1)解釈論

聖書神学舎教師会編『聖書信仰とその諸問題』(いのちのことば社、2017年) 福音主義の保守的聖書信仰(いわゆる聖書の「無誤性」を信じる立場)の再主張となっている本。 D.A. Carson, ed. The Enduring Authority of the Christian Scriptures. Grand Rapi…

私の読書(7)山本健吉『正宗白鳥─その底にあるもの─』

こんなブログでも、閲覧してくださる方々がいらっしゃるのは、本当に有り難いことだ。当ブログのアクセス解析を覗いてみると、最もアクセス数が多いのは「遠藤周作の『沈黙』について」で、その後にはイスラエル、聖書信仰、ディスペンセーション主義に関す…

私の読書(6)正宗白鳥『内村鑑三─如何に生くべきか─』

正宗白鳥『内村鑑三・我が生涯と文学』(講談社、1994年) この前は若きキリスト者学生会主事らによる『生き方の問題なんだ。』を取り上げたが、訳あって正宗白鳥という作家の紹介から記事を始めた。最後の方でも白鳥に言及した。そうした訳のひとつは、白鳥…

私の読書(5)大嶋重徳ほか『生き方の問題なんだ。』

大嶋重徳・桑島みくに・佐藤勇・吉村直人『生き方の問題なんだ。』(いのちのことば社、2017年) 今はもうあまり読まれなくなっているのかもしれないが、正宗白鳥という作家がいる。小説家でもあったが、むしろ批評家・評論家としての評価が高い作家である。…

私の読書(4)内村鑑三の著作色々

私の地元である群馬県には「上毛かるた」という郷土かるたがある。このかるたの読み句を見ていくと、内村鑑三と新島襄という、明治期の有名なクリスチャンが2人登場している。試しに、群馬出身のクリスチャンに「上毛かるたの『こ』って何?」「『へ』って何…

私の読書(3)遠藤周作『狐狸庵読書術』

遠藤周作『狐狸庵読書術』(河出文庫、2007年) この間、友人たちと「何か熱中できる趣味があるか」という話題で盛り上がった。自分について考えてみると、たとえばギターを弾くことが好きだが、最近は中々取り組めていない。手をつければ必ず熱中できるとい…

私の読書(2)ドストエフスキー『悪霊』

ドストエフスキー『悪霊』上下巻、江川卓訳(新潮文庫、2004年改版) 前回、文学の勉強から学ぼうとしていることは、組織神学の「人間論」や「罪論」と関係しているのだと書いた。明治から昭和にかけての幾つかの文芸作品は、著者が信者ではないにしてもキリ…

私の読書(1)ミラード・エリクソン『キリスト教神学』

正直言って、最近はブログ記事の「ネタ」がない。いや、勉強しているテーマは色々とあるが、まだ記事を書けるほど呑み込むことができていない。しかし、折角はてなブログのアカウントまで作ったのだから、このままではもったいない。では、日記につけている…

「誕生日の夜の回想」

はじめに 19歳になろうとしていた頃、加藤宗哉と富岡幸一郎の編集による『遠藤周作文学論集 文学篇/宗教篇』(講談社、2009年)を手に入れた。とりわけ『文学篇』の中にあった「誕生日の夜の回想」というエッセイは、私の心を掴んで離さなかった。それ以来…

今、ヨハネの手紙第二を学ぶ意義

たまに「ブログのタイトル安直すぎない?」などと言われることがあり、そうなんだよな〜と思いつつ怠けていたのですが、思い切って変えてみました。また安直なタイトルだし意味不明な感もなくはないですが、「ブログのタイトルってそんなに覚えてもらえない…

福音派による文学論への待望

今年の1月、マーティン・スコセッシ監督による映画化作品の公開もあり、遠藤周作の『沈黙』が再び脚光を浴びました。私たちのようないわゆる「福音派」に属するクリスチャンの間でも、SNSで、ブログで、あるいは説教の中で、『沈黙』に対する様々なレスポン…

「ヨハネの手紙第一」聖書研究の準備を終えての感想

どうもお久しぶりです。 年度が明けて早速記事を書いてから、こんなことも書きたいな〜あんなこといいな〜できたらいいな〜とか考えてたら、いつの間にか上半期も終わりに近づいちゃってました。 去年の8月から、ヨハネの手紙第一の学び会のご奉仕をさせてい…

イスラエルにとって本当に必要なもの

知人のFacebookの投稿で、ユダヤ人伝道団体であるONE FOR ISRAELのブログから、以下の記事がシェアされていました。 www.oneforisrael.org 福音派のクリスチャンの中には、イスラエルへの支援やユダヤ人伝道に関心を寄せている者が少なくありません(そして…

教会と“神の御国”の関係

前回の記事に引き続き、米国The Master's Seminaryの神学教授、Michael J. Vlach博士のブログから、近年流行の神学的議論において有益であると思われる&彼の新著He Will Reign Foreverの紹介にも繋げられるような記事を翻訳してご紹介したいと思います。 元…

2つの解釈学、2つのストーリーライン

前回の記事で、米国Master's Seminaryの神学教授であるMichael J. Vlach博士の新著He Will Reign Forever: A Biblical Theology of the Kingdom of God (Silverton, OR: Lampion Press, 2017)を紹介しました。 balien.hatenablog.com Vlach博士が本書で主張…

「神の御国」がテーマのMike Vlachの新著"He Will Reign Forever"が出版されました

実はブログに残しておきたいテーマがいくつかあって、アウトラインとかまでは残しているのですが、中々記事にできていません。 「聖書における『イスラエル』の意味(8)ガラテヤ人への手紙6:16について」もまだですし、他にも細かいネタが色々あるのですが…

ヨハネの手紙第一 覚書き(12)2章3–4節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック §2 救いに関する3つの検証(2:3–29)【その1】 1.道徳的検証:従順(2:3–6)【その1】 3節 4節

ヨハネの手紙第一 覚書き(11)2章1–2節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック §1 キリストのメッセージの本質(続き) 5.罪に対する正しい認識(2:1–2) 2章1節 2節

遠藤周作の『沈黙』について:ある遠藤マニアのクリスチャンからの視点

2017年1月26日追記:「補足:『沈黙』以降の遠藤の思想」について、実際の遠藤の著作をふまえて一部文言を修正しました。それに伴い、参考文献からの引用を含む脚注を追加しました。 カトリック作家である故・遠藤周作氏の代表作『沈黙』を原作にした、マー…

聖書の「無誤性」論争をゆる〜く考える

年明けに「『聖書信仰』を考える(前編)」および「同(後編)」の2つの記事で、「聖書信仰」をめぐる論争について少しだけ考えてみました。その後も何となく考え続けておりまして、ここではその考えたことをゆる〜く書き残しておきたいと思います……が、所…

ヨハネの手紙第一 覚書き(10)1章8–10節

ヨハネの手紙第一を学んでおりまして、私個人のノートをそのまんま公開しております。(↓前回) balien.hatenablog.com トピック §1 キリストのメッセージの本質(続き) 3.罪の性質の否認は偽りである(1:8–9) 8節 9節 4.罪を犯したことがないという偽…

「聖書信仰」を考える(後編)

本記事は、以下の「『聖書信仰』を考える(前編)」の続きとなっています。 balien.hatenablog.com 「前編」では最近いのちのことば社から出版された『聖書信仰と諸問題』を取り上げました。この「後編」では、私自身が最近「聖書信仰」について考えた3つの…