軌跡と覚書

神学と文学を追いかけて

終末論と聖書預言に関する参考文献（２）千年王国論

終末論 イスラエル論 読書
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John MacArthur and Richard Mayhue, eds. Christ’s Prophetic Plans: A Futuristic Premillennial Primer. Chicago: Moody Publishers, 2012.

  • 千年期前再臨説といっても、この立場の間では歴史的千年期前再臨説（Historic Pre-millennialism）とディスペンセーション主義千年期前再臨説（Dispensational Pre-millennialism）との間で激しい論争が繰り広げられている。
  • この本は後者の立場（本書ではFuturistic Premillennialismと呼ばれている）を主張している。Futuristic Premillennialismは宗教改革の伝統にフィットしているのか、というようなことを扱う章もあり、面白い。患難期前携挙説に関する章もあるよ。

J.Dwight Pentecost. Things to Come: A Study in Biblical Eschatology. Grand Rapids, MI: Zondervan, 1964.

ジョージ・エルドン・ラッド『終末論』安黒務訳（いのちのことば社、2015年）

岡山英雄『小羊の王国──黙示録は終末について何を語っているのか』改訂版（いのちのことば社、2016年）

  • ラッドの『終末論』と合わせて、千年期前再臨説・患難期後携挙説の終末論ではどのような方法で聖書解釈がなされ、またどのような点が強調されているのかを理解するのに良い本。

Darrell L. Bock, ed. Three Views on the Millennium and Beyond. Grand Rapids, MI: Zondervan, 1999.

  • 安心と信頼の実績、ZondervanのCounterpointsシリーズ！

Howard A. Snyder. Models of the Kingdom: Gospel, Culture and Mission in Biblical and Historical Perspective. Eugene, OR: Wipf and Stock, 1991.

  • 千年王国論というより、「神の国」という概念がキリスト教神学史の中でどのように受け止められてきたのか、ということを論じている本。

Alva J. McClain. The Greatness of the Kingdom: An Inductive Study of the Kingdom of God. Winona Lake, IN: BMH Books, 1959.

  • MacArthurらがいうところのFuturistic Premillennialismの立場から、「神の国」という概念が丁寧に主張されている。

Robert L. Saucy. The Case for Progressive Dispensationalism: The Interface Between Dispensational & Non-Dispensational Theology. Grand Rapids, MI: Zondervan, 1993.

  • 漸進的ディスペンセーション主義をガンガン主張している本であるかのように受け取れるタイトルだけど、中を読んでみると、イスラエル論、教会論、終末論が丁寧に、包括的に論じられている。超おすすめ。

Donald K. Campbell and Jeffrey L. Twonsend, eds. The Coming Millennial Kingdom: A Case for Premillennial Interpretation. Grand Rapids, MI: Kregel, 1997.

  • 千年期前再臨説はただ黙示録20:4だけを根拠とした説ではなく、旧新約全体から支持することが可能だということを論じている本。

Michael J. Vlach. He Will Reign Forever: A Biblical Theology of the Kingdom of God. Silverton, OR: Lampion Press, 2017.

  • McClainのThe Greatness of the Kingdomの2017年アップデート版とでも言うべき？本。今年出たばかりだけど、今やすっかり愛読書に。

Walter C. Kaiser, Jr. “Kingdom Promises as Spiritual and National.” In Continuity and Discontinuity: Perspectives on the Relationship Between the Old and New Testaments. Edited by John S. Feinberg, 289–307. Wheaton, IL: Crossway, 1988.

Robert L. Thomas. Revelation 1–7: An Exegetical Commentary. Chicago: Moody Pub-lishers, 1992.

__________. Revelation 8–22: An Exegetical Commentary. Chicago: Moody Publishers, 1995.

Grant R. Osborne. Revalation In Baker Exegetical Commentary on the New Testament. Grand Rapids, MI: Baker Academic, 2002.

Alan F. Johnson. Revelation. In The Expositor’s Bible Commentary. Revised edition. Edited by Tremper Longman III and David E. Garland. Grand Rapids, MI: Zondervan, 2006. Kindle edition.

メリル・C・テニイ『新約聖書註解　ヨハネの黙示録』有賀寿訳（聖書図書刊行会、1972年）

岡山英雄『ヨハネの黙示録──恵みがすべてに』（いのちのことば社、2014年）

  • やっぱり黙示録の釈義が大切になってきますよね。ということで、開く頻度が多い黙示録の注解書が上記5冊。

Kim Riddlebarger. A Case for Amillennialism: Understanding the End Times. Grand Rapids, MI: Baker, 2003.

  • 無千年期説（Amillennialism）の説明としては「ランドマーク」だと評価されることも多い本。

Matt Waymeyer. Amillennialism and the Age to Come: A Premillennial Critique of the Two-Age Model. Kress Biblical Resources, 2016.

  • RiddlebargerのA Case for Amillennialismとセットでどうぞ。

中川健一『一日でわかる「千年王国論」』（ハーベスト・タイム・ミニストリーズ出版部、2017年）

  • 今年のGWに持たれたセミナーのテキストだけど、一冊の本として読めるようになっている。最後に持ってきてしまったけれども、「千年期前再臨主義者から見た千年王国論入門」として良いかと。