軌跡と覚書

神学と文学を追いかけて

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

創世記1:2のトーフー・ワ・ボーフー

前回:創世記1:2の世界と「混沌」 前回、創世記1:2で地に使われているヘブル語表現「トーフー・ワ・ボーフー」を訳す際に「混沌」という言葉や概念を用いることは、英語・日本語ともに標準的な翻訳聖書では特殊な事例であることを確認しました。 今回はより…

創世記1:2の世界と「混沌」

前回:創世記1:2の動詞ハイェターについて ソフト・ギャップ・セオリーを除くすべてのギャップ・セオリーでは、2節における地の描写──新改訳で「茫漠として何もなく」、共同訳で「混沌として」と訳されているヘブル語表現トーフー・ワ・ボーフーが、神のさば…