軌跡と覚書

神学と文学を追いかけて

簡略版「ディスペンセーション主義とは何か?」

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  • Q1:ディスペンセーションって何?
  • Q2:ディスペンセーション主義って何?
    • 補足
  • Q3:ディスペンセーション主義って名前の意味は?

先日、3年前の「ディスペンセーション主義とは何か?」シリーズを振り返り、あのシリーズを改訂する必要性を感じたという感想を申し上げました。

もうひとつ思ったのは、ディスペンセーション主義/ディスペンセーショナリズムについてあまり長いシリーズではなくて、何かひとつ参考にしていただける記事があったほうがいいな、ということでした。

そこで今回は、私自身が実際に受けた質問、また自分で感じた疑問に応えるQ&A方式で、「ディスペンセーション」と「ディスペンセーション主義」についてまとめてみました。

他にも、「ディスペンセーション主義の種類」「ディスペンセーション主義と携挙」「ディスペンセーション主義と『行いによる救い』」といったトピックについてよくご質問をいただきます。が、そういったある種応用編といえる事柄については、また機会を改めて取り上げていきたいと思います。

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私が遠藤周作を読む理由……

先日、ある方とお話しているなかで「どうして今も遠藤周作が好きなんですか」という質問をいただいた。代表作「沈黙」の映画化に伴って、クリスチャン界隈でその内容が再び問題視されたことは記憶に新しい。遠藤周作キリスト教は聖書的キリスト教ではないのだと。けれども福音派の中でもなかなか保守的な立場にいる私が「遠藤周作が好きなんです」というと、当然「なぜ?」といわれることがある。

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「ディスペンセーション主義とは何か?」シリーズを振り返って

「ディスペンセーション主義とは何か」を振り返って

  • あれから3年
  • シリーズの内容を振り返って
    • 視野の狭さ
    • ディスペンセーション主義の定義
    • ディスペンセーション主義の歴史
    • 漸進的ディスペンセーション主義について
  • ああ書き直したい…

あれから3年

このブログ、トップページに人気記事が出るようにしているのでお分かりいただけると思うのですが、一番アクセス数が多いのは遠藤周作関連の記事です。でも、時々いただく励ましのメールなどで触れていただくことが多いのは、初期の頃に出した「ディスペンセーション主義は何か?」というシリーズだったりします。

balien.hatenablog.com

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日本聖書学院特別神学セミナー「教会と神学」に参加して

  • はじめに
  • ブルース・ウェア博士について
  • セミナーのテーマについて
  • 三位一体の神と私たち
  • 新しい契約と私たち
  • 最後に

はじめに

9月23日(日)・24日(月)の連休中、日本聖書学院主催の特別神学セミナー「教会と神学」に参加するため宮城県利府町まで足を運んできた。

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「ユダヤ人伝道は必要ない」?(再考:おわりに)

これまでのまとめ

これまで、4つの記事に分けて「クリスチャンによるユダヤ人伝道は、反ユダヤ主義の一形態なのか?」ということを再考してきました。今回は「おわりに」として、少しばかり感想を書かせていただきました。

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